加古川に『かつめし』が、四国丸亀に『骨付鶏』があるように、佐用町に『ホルモンうどん』というご当地グルメがあります。
いろいろな情報が取り上げられていたり、話を聞いていたりして、興味があったので、一度佐用に行ってみました。
何故『ホルモンうどん』なんだろうと、ネットでちらちらと見てみたら、佐用は“佐用牛”の産地だそうで、なるほどだから新鮮なホルモンが手に入りやすいからかなあ??と勝手に考えたりしています。
中国道の佐用インターで、料金所の方に聞いてみると、まっすぐ行った所の「春ちゃん」というお店を紹介してくれました。
早速メニューにあった『ホルモンうどん』を注文して待っていると、大将とお客さんの話が聞こえてきました。
「佐用では、一人当たりうどん2玉が普通です」
「だからこんなに量が多いんだ」
「でも、こっちではみんなペロッと食べちゃいますよ、一人4玉5玉も珍しくないですよ・・・」
その前にちょっと軽く食べてしまっていた自分がちょっとビビッているうちに、ホルモンうどんが運ばれてきました。
「味噌2、醤油1でたれ作ってみてね」との大将の言葉に、何気なくそれを鉄板のうどんの上にかけていると、
「たれは、そっちの器に入れてください、うどんにかけちゃったら味があまりしません。作用のホルモンうどんは付け麺ですから。お好みでにんにくとか一味で味を調節してね・・・」
そうだったんだ・・・気を取り直してタレを作り直し、頂きました。
たれの味がダイレクトに伝わってきて、ちょっと濃いかな・・・食べきれるかなあ・・・なんて思っていましたが、そうは思いつつも箸はどんどん進み、しっかり完食することが出来ました。
うどんは、どうやら讃岐うどんや普通のうどんとは違う、ホルモンうどん用のうどんがあるようで、たしかに中国の手打ちの太麺に似ている感じがしました。
具はホルモンをはじめ、レバーやセンマイ等等、いろいろ入っていました。
でも、大将の話を聞いていると・・・どうやら、佐用で「ホルモンうどん」という名前のメニューを出しているお店はほとんどないらしく、注文する時は、自分の好きな具とうどんの量を指定して注文するのが普通とのことでした。
「ホルモンとブタとうどん2玉!」という感じだそうです。
大将の話によると、頼み方ひとつで、その人が食べ慣れているかどうかはすぐにわかるし・・・さらに話は進んで、かっこいい頼み方、店の人が思わず唸る品のある頼み方、さらにはお店に人に好かれる頼み方、嫌われる頼み方etc.・・・いろいろと、作用の暗黙の流儀??の話など、他のお客さんと一緒に聞かせてもらっていました。
作用のホルモンうどんは、基本的に具やうどん、たれを好みに合わせて注文する・・・次のときには、自分も是非チャレンジしてみたいと思います。