最近、自転車に乗れば太ももが筋肉痛になるし・・・
これまでサッカーをしたこともないですが・・・
だんだんページをめくる手が止まらなくなりました。
サッカーの「布陣」にスポットを当てて、
これまでの、主にヨーロッパでの試合、そして、日本の試合で、
各チームがどういう布陣を敷き、その結果ゲームがこう動いた・・・
という感じで、話が進んでいきます。
その中で、サッカーの中で監督の采配が如何に大きいか
スター選手が集まったチームが、必ずしも強いチームになるわけではないことが
わかりやすく書かれていたように思いました。
多分にこじつけっぽくなりますが、
料理店の厨房も、サッカーのチームに当てはめられる部分が多いような気がします。
個々の実力も非常に重要ですが、
ある程度の連携がないと、どうしようもありません。
オシム監督の言う“水を運ぶ人”も必要ですし、
極端な話、連携や役割分担がなければ、
同じ10人の厨房でも、
料理長クラスの腕の人が10人いる厨房のパフォーマンスが、
1人の料理長と、9人の見習いさんで構成された厨房のパフォーマンスに劣る・・・
なんてことも、大いにあり得ます。
この本を読んで、もうひとつ印象に残ったのが、
「サッカーを変えた」とまで言われる名監督が、
必ずしも選手経験者ではないということです。
このことも、料理店の仕事のことについてとダブってきます。
店をやろうとしたとき、
オーナーや料理長は
オーナーシェフとしてプレイヤーでもあるべきなのか?
マネージャーに徹するべきなのか?
コーチであるべきなのか?
時と場合により、100万通りの正解がある命題なのかもしれませんが、
自分にとっては、
この仕事を十数年やっていても、
答えの見えているような、見えていないようなテーマであります。